For all the moms!
“VRを用いた幼児用登下校訓練シミュレータの開発”
情報工学部システムマネジメント学科の藤岡研究室では、この春大学を卒業した倉谷依利香さんと中川愛華さんが卒業研究として取り組んだ“VRを用いた幼児用登下校訓練シミュレータの開発“で、九州工業大学で開催された「PBL合同成果発表会」にエントリー。新宮町をフィールドに、福岡県警察本部交通企画課からの情報提供やアドバイスを参考にしながら進めた研究成果を発表したところ、まさしく地域社会との連携に基づいた活動として見事”チームワーク賞”に輝きました。
これを受けて、卒業を目前に控えた4年生とその研究を引き継ぐ後輩の3人が、藤岡教授と一緒に再度交通企画課を訪問。この間の協力に対して心からの感謝の言葉を伝えるとともに、PBL合同大会で発表した最新の研究成果を披露する機会をいただきました。
福岡県警、新宮町との連携結果が〝チームワーク賞”に繋がりました!
今回のPBL合同大会で藤岡研究室の二人が発表したのは、就学前の小さな子供を持つ全てのお母さんのために、小学校の通学路の登下校の訓練シミュレータをVirtual Realityの技術を用いて開発しようとするものです。
開発にあたっては新宮町学校教育課の許可を得て、新宮町をフィールドとする仮想空間をリアルに再現し、仮想空間の中で登下校訓練を行う画面には、福岡県警交通企画課の助言により、交通事故多発地帯に近づくと注意を促すメッセージを表示するなど、チームワーク賞にふさわしい研究内容と言えるでしょう。
交通企画課職員の皆様からも、チームワーク賞の受賞を喜んでいただき、4年生の二人も達成感に満ちた表情で感謝の気持ちを伝えていました。
交通企画課からは更なる提案もいただきました!
冒頭指導教員の藤岡教授から、今回交通企画課の皆様との意見交換をもとに学生達がシミュレータの改善を図るという、主体的学びの機会を提供いただいたことに対する謝辞が述べられました。
続いて4年生の最新の研究成果報告に続き、シミュレータ画面をスクリーンに投影して、交通企画課の皆様に最新のシミュレータを体験してもらいました。前回よりもさらに現実に近づいたシミュレータに高い評価をいただく一方、再び交通企画課職員と研究室メンバーによる意見交換がスタート。まず交通企画課長の大濱警視より、実際の街のモデリングにどれくらいの時間がかかったのか、街のリアリティを出すためにどのような工夫を行ったのか、といった質問が寄せられ、1年間の活動を振り返りながら4年生の倉谷さん、中川さんが回答。
続いて交通企画課の皆様より、①このシミュレータを県民対象の交通安全教育の講習会で使うことはできないだろうか、②ここでは幼児用となっているが高齢者をターゲットに歩行速度を変えて歩行者シミュレータとして活用できないだろうか、③画面の中にドライバーの死角となる歩行者にとって危険なゾーンを示してはどうか、④より広いエリアを再現する場合は、その土地の高低差も画面上に表示することは可能だろうかなど、シミュレータの活用に関するアイディア、アドバイスが次々と寄せられ、その間、今後二人の研究を引き継ぐこととなったシステムマネジメント学科の植田ちひろさんが、メモを走らせながら真剣に耳を傾ける姿が印象に残りました。
最後に藤岡教授から、これからも定期的に研究室の活動について報告させていただくとともに、実際に交通安全を指導される交通企画課の立場から研究成果に対する監修をいただけると有難いとの発言に対し、同席いただいた交通企画課長の大濱警視以下職員の皆様より、喜んで協力しましょう、との回答をいただきました。4年生にとって卒業目前の県警訪問は後輩へのバトンタッチと共に和やかな雰囲気の中で終了しました。
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