8月7日、壱岐市勝本町辰ノ島海水浴場で起きた水難事故において人命救助を行った1年17組(電子情報科スペシャリストコース)村上隼魁さん(照葉中学校出身)に壱岐市消防長より感謝状が贈られました。
その日、海水浴場を訪れていた村上さんは、水面に浮かぶ浮き輪や水泳帽を発見、近付くと海底に女児が沈んでいました。すぐに浜へ引き上げ、心肺蘇生を実施しました。女児はその後救急車で病院へ搬送途中に息を吹き返しましたが、しばらくは予断を許さない状況であったと言います。
安否がわからないまま福岡へ帰ることになった村上さん。「しばらく女児の容態が気になっていましたが、無事に意識を取り戻したとの一報を受け安堵しました」と笑顔で語ってくれました。
駆けつけた消防隊員の話によると、村上さんの迅速な心肺蘇生の実施が、命だけでなく後遺症の危険からも女児を救ったということです。
現在は後遺症もなく回復されているそうです。
冷静に行動できた背景には、中学生の時にインターンシップで行った老人ホームで受けた救命処置の研修があったそうです。
研修の内容を思い出し救命処置を行ったということですが、水難事故という場面でパニックにならず、呼吸、脈拍、体温の確認などを迅速かつ的確に行い尊い命をつなぐことができたのは、村上さんの日頃の学ぶ姿勢と、それをしっかりと吸収し自身の経験や知恵に変換できる力によるものでしょう。
本校生徒の行動により幼い尊い命が救われたことを誇りに思います、と佐伯校長より壱岐市消防長からの感謝状が手渡されました。
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