▲工学研究科 情報システム工学専攻 修士課程1年 下戸研究室 藤川眞麗惠さん(三池高校出身)
2016年3月2日鹿児島工業高等専門学校で行われた日本機械学会九州支部の学部会員のみの研究発表会において,バイオエンジニアリング部門で藤川眞麗惠さんが「優秀講演賞」を受賞しました。
4月から福岡工業大学大学院工学研究科情報システム工学専攻に進学した藤川さんにとって,この上ないご褒美になりました。
受賞を機にさらに研究に打ち込み将来能力のある自立した技術者になるため切磋琢磨することを誓いました。
【講演テーマ:再生医療用細胞構造体のためのスフェロイド形成システムの開発】
下戸研究室が共同研究している研究グループでは、細胞をスフェロイド培養して作製されたスフェロイド同士は融合するという特性を利用して、独自の技術でScaffoldを使用せず細胞構造体の作製に成功しています。細胞構造体を作製する上で、スフェロイドの品質が重要であり、スフェロイドに再現性をもたせることが必要ですが、細胞を扱うのは難しく、熟練した技術技能員の手技によって行われているのが現状です。そこで再現性のあるスフェロイドを得るためのスフェロイド形成システムを開発することを目的としました。
この研究が進めば、大型の細胞構造体の作製への寄与が期待されます。
研究で使用する細胞も藤川さん自身が培養しており,毎日の細胞培養の中,システムのハードウェアとソフトウェアの開発を行い,さらにはスフェロイドの定量評価も行ってきました。藤川さんは,この賞を励みにこの研究を続け,成果を社会に発信していけるように頑張っていきたいと話してくれました。
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