2015年IEEE福岡支部学生研究奨励賞を大学院修士課程 システムマネジメント専攻藤岡研究室の修士2年三重野雄太さん(旧管理工学専攻)が受賞されました。
この賞は次世代を担う学生諸君の研究活動を奨励するため、九州・沖縄地区の大学・高専に在学し優秀な英語論文を発表された方を表彰するものです。
今年で15回目となりますが、これまで国公立大学の大学院生受賞者が多く、福岡工業大学では初めての受賞です。
また、今回の受賞者11名中、私立大学での受賞は三重野さんのみでした。
三重野さんが受賞した論文は「Data Compression of Digital-Ink with Pen-Slips Using Multi-level L1 Smoothing Splines」という題目で2015年10月に香港で開かれた国際会議2015 IEEE International Conference on Systems, Man, and Cyberneticsで発表されたものです。
この研究は、スマートフォンやタブレットPCで文字を表現するために使われるデジタルインクと呼ばれるデータの量を圧縮するというものです。
特に、三重野さんの研究では従来の類似研究ではまったく考えられてこなかった「書き損じ」に着目したところが新しい点です。
書き損じを実験により徹底的に観察し、そこで得られた知見をもとに書き損じを自動的に除去してデジタルインクの圧縮する方法を開発しました。
三重野さんの研究によって、たとえばクレジットカードなどのサイン時にたとえ書き損じがあっても、わざわざ書き直す必要がなく、さらに高速な決済手続きが可能になるかもしれませんね。
受賞は藤岡先生をはじめ研究室のみなさんのおかげです。と感謝する三重野さん。
4月からは情報システムの企画・設計開発を行う「株式会社富士通エフサス」に就職が内定しています。
新天地での活躍を大いに期待しています。
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