「福岡 IT Workouts」
福岡工業大学・九州大学・九州工業大学・九州産業大学・福岡大学の5大学のIT系大学生と福岡県内の自治体職員がグループを組み、地域課題に対してITを活用した解決策を検討し、企画立案や試作システム開発などを行うものです。
ITを学ぶ学生が“地域の課題”を知り、ITによる活用案を考える体験をすることで、地域で活躍できる人材を育成し、同時に地域課題の解決につながることを狙いとしています。
2015年11月27日(金)福岡大学にて参加7グループによる成果発表会が行われ、この半年間の取り組みの到達状況について報告が行われました。
各グループからは、地域の隠れた観光情報を発信するアプリ開発や、コミュニティバスの利用者数増加のための利用・運行状況調査、鉄道利用促進のための沿線観光情報の発信と利用者による観光記事投稿システムの開発、登山者に焦点を当てた登山関係情報発信アプリの開発や、地域住人と行政間の苦情報告・処理の円滑化や双方の負荷の軽減化をはかるシステム開発など、多岐にわたる取り組みについて報告がありました。
本学では大学院知能情報システム工学専攻の院生1名と情報通信工学科若原研究室所属の3名、情報システム工学科山口研究室所属の4名、情報システム工学科山本研究室所属の1名、韓国啓明大学校の科目等履修生1名の計10名の学生がチームを組んで6月から本格的に活動を開始し、"情報発信サイト「たのしんぐう」"の開設に向け取り組んできました。
このサイトでは、観光情報やイベント情報、町役場からの情報を発信すると同時に、ユーザーが自由に情報を登録して発信できる仕組みを作り、またTwitterとの連携機能を持たせるなど、市民参加型で誰でも簡単に情報発信が出来ることが特徴です。
またLinked Open Data(LOD)化して情報発信をすることで、ユーザーが著作権や特許などを気にせずに自由に利活用できる上に、Wikipediaの情報とのリンクをこのLODとして公開することでグローバルなデータのリンク状況の可視化をはかることも可能となり、新宮町の魅力をわかりやすく伝えられる情報サイトに発展していくことが期待されます。
今後は引き続き新宮町と協力してコンテンツの充実化をはかり、従来以上に新宮町の魅力を多く発信できる情報発信サイト「たのしんぐう」の公開に向け、チーム一丸となって活動を続けていきます。