2019年7月2日~5日ラオスにて開催された国際会議ICEAST2019において、本学知能機械工学科朱研究室、加藤研究室の論文がBest Paper Award(最優秀論文賞)をそれぞれ受賞しました。
同国際会議の投稿論文220件(うち採択・発表は140件)の中から5件が受賞し、そのうち3件は本学からの論文という快挙です。(本記事外の1件は電子情報工学専攻江口研究室参照)
材料系分野
著者:Zhen-Qiang Song, Kazuhiro Ohyama, Shijie Zhu題目:Influence of pre-stretch ratio on the electrical actuation performance of VHB elastomer
本研究において、誘電エラストマー(VHB 4905)の電気力学特性に対する予伸張比の影響について、理論計算と実験的試験に基づく体系的な調査を実施しました。予伸張の初期段階では、予伸張比が増加するにつれ、最大電気駆動ひずみが増加します。また予伸張により電気機械的な不安定性が収まるときに、電気駆動ひずみのピーク値が得られます。本論文では、そのときの予伸張比が3.25であり、最大電気駆動ひずみが90%であることを実験的に明らかにしました。本研究は、知能機械工学科の朱研究室と電気工学科の大山研究室との共同研究として実施されているものです
タイ:キングモンクット工科大学ラカバン校(KMITL)のKomsan Maleesee工学部長(右)から賞を授与される朱研究室 宋 貞強 研究員(左)
音響・音楽工学系分野
著者: Tomonori Kato, Kohei Shimazaki (本学) Songmoung Nundrakwang, Pavarit Chuprasert, Pitak Thumwarin (タイ:KMITL)題目:Proposal of the Concept of a Breathing Assist System for Saxophone Players with Breathing Problems
本論文は、サックスホンを吹奏する際に、呼吸器疾患等により十分な圧力・流量の呼気を吐出できない奏者の呼気を補助する装置に関するものです。まず、アルトサックスホンを吹奏する際に呼気に必要な圧力と流量を調査と実験により明らかにし、次に気体の非定常流量制御技術を用いた呼気補助装置を提案し、そのコンセプトと構成要素について解説しました。なお本研究は、本学知能機械工学科の加藤研究室とタイ:キングモンクット工科大学ラカバン校(KMITL)のミュージックサイエンスエンジニアリング学部(IMSE)との共同研究として実施されております。
これらの研究は、文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業の助成により本学総合研究機構に設置されている物質・エネルギーデバイス研究センター(FIT-ME 代表:生命環境化学科 宮元展義准教授)の取り組みの一環として実施されているものです。
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