社会環境学科の上杉研究室では、古賀市と連携してモビリティ・マネジメント※に取り組んでいます。1人でも多くの市民の皆さんに公共交通機関を利用いただけるよう働きかけ、その効果を検証するというものです。昨年10月より古賀市経営企画課と打合せを重ね、古賀市民200名を抽出した事前調査アンケートを郵送しました。その結果、106名の方から回答いただき、目標としていた回収率50%を達成することができました。事業パートナーである古賀市経営企画課の中田業務主査からは「アンケート用紙の印刷方法などまで含め、学生さんと一緒に準備したことが、市民の皆さんの公共交通にへの関心の高さに相まって功を奏しました!いただいたアンケートには丁寧に対応し、ふだんの交通行動について考えていいただくきっかけとなるよう取組を進めていきます。」とのコメントを頂戴しました。
現在、回収したアンケートを「生活スタイルに合わせたバス利用プランを提案するグループ(施策群)」と「何も提案しないグループ(制御群)」に分け、学生達が施策群向けのバス利用プランを作成しています。単にバス情報を提供するだけでなく、バスを使った古賀市の魅力スポットへのお出かけや地球温暖化防止等にも波及効果のあるプランの提示が目標です。施策群のバス利用が制御群よりも有意に増えれば、公共交通施策として有効であることが確認できます。
地理学・都市計画学・空間情報学が融合したアプローチでの教育研究を進める上杉研究室。学生達は、地図情報をどう加工するか、エリアや年代によってどのようなプランが効果的かといった“正解のない問い”に答えを出そうと努力を重ねています。講義室で得た知識を現場の課題解決に活かしていくことで、さらに深い学びにつながっているようです。今後の展開にご期待ください!
回収目標達成でホッとしたのも束の間、次の課題へ向けて古賀市との話し合いが続きます。4か月で学生の表情から自信が感じられるようになりました。
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