一般社団法人電子情報通信学会主催の電子情報通信学会ネットワークシステム研究会において、本学工学研究科電子情報工学専攻藤井一樹さんの論文が、4月19日に『若手研究奨励賞』を受賞しました。
この賞は今後を期待される若手研究者を表彰するもので、対象の発表に対し受賞4%の狭き門です。
この研究会で受賞した研究テーマは「競合発生時のスタティックチャネルボンディングの有効性に関する実験評価」です。
【競合発生時のスタティックチャネルボンディングの有効性に関する実験評価】
本研究の目的はWiFiの通信環境の改善です。WiFiの最新規格であるIEEE802.11acは通信帯域を拡大させるチャネルボンディングという機能で通信速度を向上させていますが、それによって他の無線LAN機器と競合を引き起こす原因となります。た、市販されている無線LAN機器はメーカによって通信方法の実装が異なるため、その実態を調査する必要がありました。
そこで実機を用いた実験を通して、様々なメーカの無線LAN機器の通信方法を調査し、それらの競合時における通信性能を評価しています。
そして、WiFi環境の改善につながる最適な通信方法を解明しています。
今回の受賞に際し、藤井さんは 「学部生の時からの研究が認められてうれしい。苦労した点は、計測したデータの集計と分析。1回の実験に4、5日かかることもあり、根気を要しました。」と語ってくれました。
ダウンロード
お問合せ
福岡工業大学 広報課
TEL:092-606-0607(直通)
広報課お問合せフォーム