一般社団法人 電子情報通信学会主催の電子情報通信学会ネットワークシステム研究会において、本学電子情報工学科 田村瞳助教の論文が、さる3月1日に『ネットワークシステム研究賞』を受賞しました。
この賞は年間の研究に対して表彰されるもので、191件の発表中わずか4件のみ表彰されたものです。
この研究会で受賞した研究テーマは「部分統合発生下のダイナミックチャネルボンディングの性能評価~待ち行列理論によるアプローチ~」 です。
【部分統合発生下のダイナミックチャネルボンディングの性能評価】
無線LANの高速化技術のひとつであるチャネルボンディングは、連続した複数のチャネルを利用し、伝送レートの向上を図る技術である。しかし、無線LANの利用機器数の急増により、複数のチャネルを利用するとチャネル競合が発生する可能性が高くなる。チャネルボンディングでは、チャネル競合の回避動作としてダイナミックチャネルボンディングとスタティックチャネルボンディングの2種類が提案されており、チャネル利用効率の面から今後前者が主流になっていくと予想される。しかし実機、シミュレータともに前者を採用したものはない。本研究では、一部のチャネルを利用する他の無線LANとの競合がダイナミックチャネルボンディングを用いた通信の性能に与える影響を、待ち行列理論を用いて解析的に評価した。
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