9月15日(金)本学FDセミナー室においてFD Cafe~アクティブ・ラーニングについて話をしよう!~教職員&学生懇談会が開催され、教職員17名、学生11名 計28名が参加し、終始リラックスした雰囲気で活発な意見交換が行われました。
今回のFD Caféでは、本学でアクティブ・ラーニング(以下AL)型授業の全学的、組織的な展開を推進している中で、授業を受講している学生たちがAL型授業をどのように捉え、どのように感じ、何を身につけているのかについて、教育技術開発WG 土屋麻衣子教授(社会環境学部)をファシリテーターとし、学生FDスタッフ※と教職員で懇談会が行われました。
この中で、参加学生および教員から、AL型授業と講義型授業のメリット・デメリットについて事例を挙げながら発表が行われました。AL型授業のメリットとして、課題解決のプロセスを実感できるので得た知識が記憶に残りやすい。わからない内容を友達に聞けるので問題解決の授業では効果的ではないかといった意見や、デメリットとしては必要とされるスキルが多い、学生同士で温度差があるなどの意見がありました。
講義型授業のメリットとして、広くたくさんの知識を学べる、集中できる、デメリットとしては、集中力が続いていないように感じる、応用力が身につきにくいのではないかとの意見がありました。
質疑応答では、先生から学生に講義型授業とAL型授業をどう捉えているのかという質問があり、授業を講義型授業、AL型授業と分けるのではなく、90分の中に講義プラスALという形があると、学んだことの理解度の確認ができ、そのあと先生に質問に行きやすいとの意見がありました。また、学生から、どの授業形態でも自分で考え、自分の思考がアクティブになっていればALであるのではないか、授業へ対して受け身なのか自分から学ぼうとする姿勢があるのかが大切なのではないかとの意見がありました。
最後に、教育技術開発WG長の松尾敬二教授(工学部)より、「本日は本音のトークができて大変有意義でした。今までは、知識がどのくらい伝わったかということが重視されてきましたが、心のありようが理解とつながっていることが議論されるようになってきたことが印象的です。」との感想があり、ファシリテーターへの謝辞が述べられ、予定時間いっぱいでの閉会となりました。
FD Café後の学生FDスタッフの振り返りでは、「先生方が学生に理解してもらうために授業を悩みながら工夫していることを知れて、もっと頑張ろうと思った。」「教育改善は先生方だけがするのではなく、学生も学び方を改善していかなければならないと感じた。」などの意見がありました。
今回の座談会を一つの契機として、学生たちが授業改善について何らかの関わりを持てるように取り組みを続けていきたいと考えます。
※学生FDスタッフとは、本学が取り組む教育改善活動に学生としての立場・視点から参画し、より効果的な取り組みとなるよう教職員と共に活動しているメンバーです。
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