特別研究員制度とは、日本学術振興会が我が国トップクラスの優れた若手研究員に対して、自由な発想のもとに主体的に研究課題等を選びながら研究に専念する機会を与え、我が国の学術研究を担う創造性にとんだ研究者の養成、確保を図る制度です。
この特別研究員に採用されるためには厳しい審査を乗り越えなければならず、槇さんも今回3回目のチャレンジで見事に特別研究員DC2に採用されました。(DC2の採用率は、申請者全体の約20%の狭き門です。)
採用者のほとんどが国立大学所属で占められる中で、本学からは2008年度から9名目の採用となります。(今年度申請の専門(総合系)での九州の採用は九大と本学からのみ)
テーマ『LODの知識構造化手法と観光オントロジーの構築に向けた自治体CMS構成法の研究』
Linked Open Data(LOD)とは、主語、述語、目的語の3要素で表現されたオープンライセンスのグラフデータであり、行政の透明性向上や地域活性化などに寄与する技術として脚光を浴びています。しかし、現状のLODの多くはリンク構造に不備があり、LOD本来の特徴が活かされていません。
そこで本研究では、LODの潜在的リンクを推定するラベル伝搬アルゴリズムを提案し、LODの知識ベース化による二次利用促進を図ります。また、一般ユーザの方が容易にLODを作成できるContents Management System(CMS)を提案し、LODの普及推進と地域の情報流通のためのデータインフラ構築による観光事業の推進に貢献します。
今回の採用を受けて、『自分の研究を専門家に評価され、自信がもてるようになりました』と槇さん。
持ち前のチャレンジ精神で、これからも次世代ウェブの構築研究者として、さらなるご活躍を期待しております。
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