昨年の11月11日(金)、遠賀川水辺館で開催された「第6回河川学シンポジウム」において、福岡工業大学社会環境学部社会環境学科2年の上野 由里代さん(北九州高校出身)が4年生以下の学部生部門で「優秀発表賞」を受賞しました。
表彰は院生部門と学部生部門(4年生以下)で行われ、学部生部門では4年生と伍して2年生の上野さんの受賞でした。
「河川学シンポジウム」は、九州「川」のワークショップに合わせて開催される、九州の川を研究している研究者・学生を対象とした分野的横断的な研究発表会です。河川工学、景観工学、生態工学など分野にとらわれない、川に関する多種多様な研究が行われています。上野さんはこのシンポジウムで優秀な研究発表を行った研究者として表彰されました。
発表テーマは「離島壱岐の水生昆虫は多様なのか?―百万都市北九州での調査と比較して-」。上野さんはこの調査を2015年からスタートさせました。所属する森山研究室の「壱岐でのヒメホタルの幼虫探し」に参加したのが、きっかけとなりました。ヒメホタルの幼虫取りに仕掛けたワナの待ち時間を利用して、元々興味があった水生昆虫の野外調査を行いました。2016年にも壱岐の島の水生昆虫の野外調査を進め、壱岐の島に残る水生昆虫の文献と野外調査の結果を比較、さらに水生昆虫の調査が進んでいる北九州市のデータも参考にしながら発表論文をまとめあげました。
小さな頃から水生昆虫が大好きだという上野由里代さん、採集や調査は大変だけど、見つけた時の喜びは何物にも代えがたいそうです。「この賞はもっと頑張れ、もっと勉強しろという意味の受賞だと思います。周りの方から期待されている証だと思います。」と元気に話してくれました。
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