新宮町と本学の連携事業の一環として、8月3日(水)に新宮北小学校で実施された糟屋区小学校理科教育研究会夏季研修会の実験講習に、生命環境科学科の天田啓准教授が講師として参加。小学校の若手教員を対象に理科実験を披露いただきました。
今回の実験講習は、小学校での理科教育の充実に向けて実践的指導力の向上を目指している糟屋区の理科教育研究会の会長で、今年度開校したばかりの新宮北小学校の初代校長でもある高口先生の依頼を受けて実施されたものです。
当日は小学校の先生方や関係者など約40名に参加いただき、7つのグループに分かれ2つの実験を行いながら、実験時の注意点や手順を学んでいく実践的な内容の講習会となりました。
実験1.ブロッコリーを使ったDNAの抽出
天田准教授から実験手順や注意点の説明を受けた後、手元の資料を見ながらグループごとに実験を開始。ブロッコリーの抽出液濃度の違いをグループ同士で見比べたり、DNA沈殿が浮いてくる様子を見て思わず「お~!!」と驚きの声が上がったりと、先生方からは様々なリアクションが起こりました。
実験終了後は、「細胞膜を溶かす方法は理解できたが、細胞壁を溶かす方法はありますか?」など、先生方ならではの具体的な実験手法に関する質問が多数上がっていました。
実験2.光学顕微鏡を使用した微生物の観察
最初に本学のおとめが池から採取した水を用いて、珪藻殻の採取方法、被殻のクリーニング方法、プレパラート作成方法などを天田准教授がレクチャー。目の前で作成されたばかりのプレパラートを光学顕微鏡で順番に観察し、実際に微生物を見つけることができた先生方からは「見えた!見えた!」と感嘆の声が上がりました。
続いて糸島市のやな川で採取した水の観察でも微生物が動いている様子を確認。天田准教授の計画通りに実験は終了しました。先生方の中には何度も顕微鏡を覗き、微生物の形や動き方などを熱心に観察されている方もいらっしゃいました。
当日は、生命環境科学科3年の井上健太さん(常盤高校出身)が天田先生の講習アシスタントとして絶妙なフォローを行うなど素晴らしい活躍を見せてくれました。天田准教授のお人柄もあって講習会は終始和やかな雰囲気の中で行われ、参加された先生方は講習内容を実際の授業の中でどのように活用できるかをお互いで想定し合うなど、小学校の先生方の熱い想いが伝わってくる2時間でした。(大学・地域連携推進室)
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