福岡和白病院、創生会との医介学連携では、国が推し進める「地域包括ケアシステム」に関する理解を深め、その構築には何が必要なのかを明らかにしてくために、今年度より行政、事業所、地域住民が参加する学習会を公開講座形式で実施しています。
5月26日にFITセミナー室を会場に開催された第1回医介学連携講座は予想を上回る白熱した展開となりました。講演の要旨と主だったトピックスを幾つかご紹介いたします。
講演:「地域包括ケアシステムってなんだろう︖」人生90年時代、これからの超高齢化社会に何が必要か︖
講師︓福岡市東区保健福祉センター地域保健福祉課長入澤由三子氏
変わりゆく福岡市の姿
2040年には65歳以上の高齢者が約50万人、高齢者比率31%福岡市でも「支える側」の人口が減っていく中で「高齢化」と「単身化」が同時に進んでいきます。中でも認知症の高齢者が急増することが予測されています。
しかし、介護が必要になったとき在宅で介護を受けたい人が約6割、最後も自宅で迎えたい人が5割を超えるというのが現状です(平成25年度福岡市高齢者実態調査、平成24年度内閣府高齢者の健康に関する意識調査)
これから取組みが必要なことは︖
福岡市では皆さんと一緒に次の3つのことに取り組んでいきます。 1.地域でケアするネットワークづくり、2.介護・認知症予防“健康寿命は平均寿命”3.高齢者の社会参加“生涯現役”
地域包括ケアシステム=誰もが住むやすいまちづくり
高齢者が住み慣れた地域で自分らしい暮らしを安心安全に続けることができるように、「医療」「介護」「予防」「住まい」「生活支援」も5つのサービスが一体的に切れ目なく提供されることを目指す仕組みのことです。
【1】講師の入澤課長
【2】受講者の皆さん
【2】会場はほぼ満席。今回は特に意識が高い方々にお集まりいただいたようで、アンケートでは“今後も続けて欲しい”との要望を多数いただきました。
グループワーク
受講者がそれぞれの地域ごとに実施しているネットワークづくりや高齢者の生活支援の取組を紹介し合うとともに、現時点で“足りないな、あったらいいな”、と思う取組みについて意見を交換し合いました。
本学の学生が地域の民生委員、介護事業所・コミュニティセンター職員や一般の方々と垣根を越えて常日頃の活動内容や課題、解決策について熱く語り合う姿に、主催者側も和白5校区のネットワークづくりに今後も貢献していきたいとの想いを新たにしました。(大学・地域連携推進室)
【3】グループワーク
【4】グループワーク
【4】民生委員、創生会職員、和白コミセンスタッフ、それぞれの立場から地域の課題を探っています(アンケートでは、もっと時間が欲しかったとの意見が多数)。
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