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Channel: ニュースリリース|福岡工業大学短期大学部
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環境に優しく、発電圧が大きいコロイダルダンパー数仲教授が本学で6件目の特許権を取得

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<工学部知能機械工学科 数仲馬恋典教授 コロイダルダンパーに関する技術発明が特許権を取得>

・特許番号:第5920688号
・登録日:平成28年4月22日(金)
・発明の名称:コロイダルダンパー
 

本特許発明は、図に示すようにコロイダルダンパーが、

  1. シリンダ
  2. シリンダに往復動自在に案内支持され、シリンダと協働して密閉空間を形成するピストン
  3. 多数の細孔を有し、密閉空間内に収容される多孔質体
  4. 多孔質体とともに密閉空間内に収容され、加圧時に多孔質体の細孔へ流入する一方、減圧時に前記多孔質体の細孔から流出する作動液体
  5. 密閉空間内に設置され、環状筒形の端表面でアキシアル圧力()により圧縮されて発電すると同時に、内部筒形の側面でラジアル圧力()により加圧されて発電する二方向加圧の圧電素子から構成され、
    アキシアル圧力により得られる発電圧の圧電係数gzz及びラジアル圧力により得られる発電圧の圧電係数gzrに対して、内直径と外直径との比di/doが、di/do=1-gzr/gzzの関係にあるというものです。

 

従来、電気エネルギーを収穫する懸架装置の試みが種々行われていますが、信頼性が低く、複雑で高価な構造であり、実用化が困難であるという問題がありました。
これに対して、本技術発明を用いたコロイダルダンパーでは、二方向加圧の圧電素子を使用し、この圧電素子が密閉空間内に収容された作動流体によって大きな圧力により加圧され、アキシャル圧力により得られる発電圧とラジアル圧力により得られる発電圧とが等しくなった設計条件で、発電力が2倍大きくなるという効果があり、実用的な電量の電気エネルギーを収穫することが可能となります。
数仲研究室では、種々のコロイダルダンパーの研究を続けており、今後の展開が期待されます。

※<参考>本発明の米国出願は、すでに登録されています。特許第9127741号登録日:2015年9月8日
その他の特許権国内:特許第5066395号(2012年登録)、特許第5164044号(2012年登録)
米国:特許第8770359号(2014年登録)、特許第8997951号(2015年登録)

 

 

 

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福岡工業大学 広報課
TEL:092-606-0607(直通)
広報課お問合せフォーム

 

 

 


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