ファーウェイの「Seeds for the Future」体験レポート
ファーウェイ(Huawei)は1987年に中国・深センに設立された従業員持株制による民間企業であり、世界有数のICTソリューション・プロバイダーです。
Huawei本社のある中国深センで,世界中から学生を招く「Seeds for the Future」が開催されました。「Seeds for the Future」は2008年から展開するグローバルに活躍できる理系人材育成のプログラム。これまで世界35カ国に展開されています。
2015年は日本の学生が初参加しました。
学生による自主研究の祭典「サイエンス・インカレ」に参加した学生やグローバル人材教育に力を入れる早稲田大学や東京工業大学など学生20人がパキスタンやポーランドなど海外の学生とともに、深センのファーウェイ本社で技術研修を受けました。
今回、福岡工業大学から参加したFITポケットラボ所属、情報システム工学科の2人に体験レポートを書いていただきました。
<体験談・学んだこと> 宮地 頼太さん 情報システム工学科4年(伊万里高校)
講義では、3G・4Gなどの仕組み、パケット送信の仕組みおよびWi-Fiについてなど、初めて見聞きする知識の連続でとても新鮮な経験ができました。
国際交流といった面では、中国の方だけではなく、ポーランドやパキスタンの学生と交流出来たことも良い経験だったと思います。
ポーランドやパキスタンの方々とは一緒に講義を受けたのですが、何か質問があれば、即座に答え、分からないことがあれば、遠慮なく聞くという、講義に対しての姿勢や意識に大きな違いがあると感じました。
また、意識の違いといえば、今回のプログラムで知り合った東京工業大学の方々と談笑しているとき、彼らが皆TOEICスコア700点以上を保持していると聞き、なんとも言えない感覚になったことを今でも良く覚えています。
今回のプログラムで学んだことは数知れません。その中で今でも一番印象強く残っていることは「意識の違い」です。
今まで、講義で分からないことがあってもそのままにする。勉強をしていてもある程度できたら、これでいいやと満足してしまうといったことが多くありました。
プログラムから数ヵ月、私は現在2週間後に迫った国際学会に向けて準備を進めています。
プログラムで学んだ「意識の違い」をしっかりと胸に刻んで、これでいいやと井の中の蛙にならず、努力していきたいと思います。
<体験談・学んだこと> 宮本 知佳さん 情報システム工学科 3年(筑紫女学園)
居住区内では、社員がくつろいでおり、子供たちが遊んでいる光景も見受けられました。
ファーウェイは大きな会社と伺っていたため大きなビルが一つあるのかなと想像していたのですが、実際は違い、強い衝撃を受けました。
そのほかにも、その居住区の一角に病院やスポーツ施設、レストランなどもあり、生活には困らないどころか娯楽施設もあって、自分の中にある「会社」のイメージが一気に覆りました。
次に、今回の研修にはポーランド人とパキスタン人の学生も来ていたのですが、どちらの学生も語学力にも富んでいて、積極的に発言し、私たち日本人学生ともコミュニケーションを取ろうとしていました。
講義の休み時間では、隣の席に来て「一緒にフルーツ食べよう」と誘ってくれる人もいれば、バスで移動する時に「おしゃべりしよう」と話しかけてくれる人もいました。
実際に話してみたら楽しく、もっと話したいと思えるようになりました。講義中の質問も海外の学生は、正解不正解に関係なく答えており、コミュニケーション・勉強面どちらに関しても参加しようとする意志を感じました。
今回の研修は全て英語で行われており、聞き取るだけで精一杯だったのですが、他大学の学生はそこから理解し質問を行うといった行動までできていた人もいたり、海外の学生と普通に会話ができていたりなど、同じ日本の大学生としてものすごく差を感じました。
さらに、技術研修も出された課題を着実にチームでこなし、どの学生も一人一人が状況を把握して動いていることに驚きました。
私はチームでの活動の際、現状を把握することやそれに伴った行動ができなかったため無力感を感じることもありました。
技術研修を終え、今後の課題として、英語力の向上、チームでの活動をするときの自分が行動するべき方法など考えていく必要があると思いました。
お問合せ
福岡工業大学 広報課
TEL:092-606-0607(直通)
広報課お問合せフォーム