電子情報工学専攻修士課程の安部寛二さんと江口教授の論文が
国際会議 IPECE’15において「ベストペーパー賞」受賞
▲左)工学部電子情報工学科 江口啓教授と電子情報工学専攻修士課程1年 安部寛二さん(香椎工業高校出身)
7月8日(水)からシンガポールで開かれた国際会議IPECE’2015 (2015 International Conference on Image Processing, Electrical and Computer Engineering) において、電子情報工学専攻修士課程1年の安部寛二さんと電子情報工学科の江口教授が共同執筆した論文が、セッション・ベストペーパー賞を受賞しました。
安部さんと江口教授の師弟コンビによる受賞は、今年で3回目になります。
国際会議IPECE’15では、世界各国から参加した研究者によって、口頭発表、ポスター発表などが英語で行われました。
受賞論文の題目は、「A step-up/step-down switched-capacitor AC-AC converter with symmetrical topology」です。この研究は、半導体スイッチとコンデンサだけで構成された電子回路によって商用電源の交流電圧を昇圧・降圧変換するという研究です。従来手法では、高い巻線比をもつ変成器などが必要であったため、回路が非常に大きく、かつ、重たいという問題点がありました。安部さんの研究では、半導体スイッチによってコンデンサに蓄えられた電荷を高速に充放電することで、変成器を用いずに交流-交流変換を可能にしたというものです。
また、この技術によって変換時に生じる損失を大幅に減らすことができるということでした。この技術によって、益々、世の中の省エネ化が進めばいいですね。
安部寛二さん受賞の言葉
この度はこのような素晴らしい賞を賜り、大変光栄に存じます。本研究は、旅行用の変圧器の著しい軽量化・省エネ化に繋がるなど、人々の生活をより豊かにできる可能性を秘めており、このような有意義な技術の開発に携われたことをたいへん喜ばしく思います。江口教授におかれましては、本研究を遂行する上で、懇篤なるご指導ご鞭撻を賜りました。深くお礼申し上げます。