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今学期の学校運営、経済的支援、学納金の取り扱いについて

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学生、保護者の皆様へ

福岡工業大学
福岡工業大学短期大学部
学長 下村輝夫

新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言が福岡県でも出されたことを受けて、多くの学生が集まる大学にはクラスター発生防止の観点から休業要請が出されています。これを受けて本学でもキャンパスを閉鎖し、新学期の開始時期を5月に延期しています。本来は新入生も迎え、新しいスタートを切る春にこうした対応を取らざるを得ないことは断腸の思いです。しかし新型コロナウイルスの感染拡大は現時点で収束の目途が立っておらず、社会全体の環境も大きく変わりつつあります。本学としてはこうした変化に対応しながら学生の皆さんが得られる学びの量と質、将来の進路実現の可能性を維持していくべく全教職員と資源を投じて取り組みを進めています。

 

1.今学期の学校運営について

1-1 教育の質・量の4年間(短大2年間・大学院修士2年間・博士後期3年間)通じた保証

大学は国から認可を受けて学修プログラムを提供し、その修得の証として正式な単位を学生の皆さんに取得して頂いています。学修プログラムの中で展開する授業の質を維持した上で単位の価値を保ち続けること、ひいては学生の皆さんの学修価値を保ち続けることが重要だと考えています。ただ、コロナウイルスの感染拡大の収束の目途が立たない中でこれまでと同じ学修環境で授業を展開することは困難な状況になっています。そこで本学では、

  • オンラインコンテンツを用いた遠隔授業の実施による学修機会の確保
  • 従来と異なる時期にも必要な授業を行い、4年間(短大・大学院2年間)を通じての学習量を確保。

という方針のもと、授業の質・量ともに維持するべく全教職員の労力と相当の資金を投じて取り組みを進めています。
オンラインコンテンツを用いた遠隔授業は、キャンパスに登校して授業を受けていただくことが出来ない現在、必要な授業をweb上で行うことで学生の皆さんの学修機会や学修時間を確保する取り組みです。
本学が認定する単位はどのような認定方法であっても、その価値は変わりません。オンラインでの授業を通じて国の認める大学としての単位を取得してもらうためには、web上であっても国の定める学習の水準を満たす必要があります。本学では現在学生と教員が双方向性を確保できる通信環境やシステムの整備、教材のデジタル化などの準備を相当の資金を投じて資機材を導入するなどして進めています。
また、新型コロナウイルス感染拡大に収束の見通しが立ち、学生の皆さんがキャンパスに登校することが出来るようになった日には、これまでの休暇期間などにも通常授業や補完学習を行うことで、学習量は4年間を通じて総合的に確保していく方針です。福工大で得られる学びについて学生の皆さんに変わらず満足して頂けるよう、今後も取り組みを進めて参ります。

 

1-2 心の健康を守るために

新型コロナウイルス拡大により、社会生活においても外出自粛などの大きな行動制約が続いています。誰も経験したことがないこのような状況の中では、ちょっとしたことでイライラしたり、怒りを感じたり、逆に何もやる気が起きないということになるかもしれません。このような心理的な反応が起こるのは当然で自然な事です。小さな不安も、積み重なると心に大きな負担となります。
学生相談室では相談室スタッフが電話相談を受け付けています。これくらい大丈夫、自分の悩みは大したことないなどと思う必要はありません。遠慮なくご連絡ください。

 

1-3 進路実現の可能性維持

本学は学生の皆さんへの強力な進路サポートを通じて、全国屈指の高い就職率を実現しています。
ただ、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて社会情勢は大きく変化していて、今シーズンの学生の就職活動も現在困難に直面しています。こうした中で本学ではキャンパスは現在閉鎖しているものの、全教職員が学生の将来の目指す進路を実現するべく、学生の進路開拓や就職活動の支援など、出来る限りの活動を引き続き行っています。授業料はこうした活動にも役立てられています。在学生・新入生の皆さんの進路実現にも今後とも責任をもって取り組んでいきますのでご理解を頂けましたらと思います。

 

2.経済的支援について

コロナウイルスの感染拡大、それによる緊急事態宣言を受けた経済活動の縮小によって、本学の学生の皆さん、また保護者の皆様におかれましても家計に大きな影響を受けておられる方が少なくないと考えています。
また、学費や生活費をアルバイトで賄っている学生の皆さんの中には困難な状況になり大きな不安を抱えた方もおられると存じます。本学では学生の皆さんの学修と成長を様々な状況に応じてサポートするため、多様な制度を設けています。社会全体の環境が大きく変わる中で、このような制度を利用して頂く事も可能です。また、経済的に大きな影響を受けた学生の皆さんのために本学独自の制度だけではなく、国や他団体の制度もあります。本学の学生課では個別の事情に寄り添って相談を受け付けています。遠慮なくご相談ください。

 

2-1 授業料の納入延期、分納について

所定の納入期限を延期できます(前期分最大10か月)。
また、分割納入(前期分10回)をすることもできます。在学生用ホームページからアクセスする「myFIT(web学生ポータルサイト」)から所定の様式「学納金延納・分納願」をダウンロードしてご記入の上、福岡工業大学経理課宛 6月1日(月)までに、窓口へ直接提出するか郵送してください。

(myFITへのアップロードは5月中旬予定)

 

2-2 無利子貸付について

家計に大きな影響を受けた学生の皆さんへの生活支援や、オンラインコンテンツを用いた遠隔授業に必要な物品の購入などに充てて頂くため、本学独自に10万円の貸付を無利子で行います。「myFIT」にアップロードする所定の様式「学資貸付申請書」を用いて6月1日までにWebで申請してください。

(myFITへのアップロードは5月中旬予定)

 

2-3 福岡工業大学独自奨学金制度(経済的事由)について

大学院生については従前どおり取り扱います。大学生、短大生については、学生課へご相談ください。

 

2-4 日本学生支援機構奨学金について

家計に急な影響があった方は、日本学生支援機構 (JASSO) の奨学金を受けることができる場合があります。申請を希望する場合は学生課へご相談ください。

 

3.学納金の取り扱いについて

3-1 授業料について

皆様から頂く授業料は教育や進路サポート、学生生活の支援など大学の様々な活動に充てられています。
「教育の質・量の4年間(短大2年間・大学院修士2年間・博士後期3年間)通じた保証」「進路実現の可能性維持」のため、全力で取り組んでいるところでございます。よって、福岡工業大学の授業料につきましては、キャンパスの閉鎖や新学期開始の延期にともなう返還の予定はありません。保護者の皆様、学生の皆さんにはご理解を頂きますようお願い申し上げます。

 

3-2 施設設備費、学生厚生費について

皆様からは大学の設備維持のための施設設備費、学生の厚生のための厚生費も頂いています。施設設備費は大学の教室や実験施設などの維持・運転や修繕、電気やガス、水道などの料金に充てられています。
また、学生厚生費は学生の皆さんが利用する食堂・売店、合宿所やサークル活動の施設などの維持にも充てられています。新型コロナウイルスの感染拡大が収束し、皆さんにキャンパスに登校いただく日には速やかにかつ心地よく設備やサービスを利用して頂けるようにしています。その日を心待ちにしながら、キャンパス閉鎖後も担当の教職員が日々設備のメンテナンスや清掃などの維持活動を行っています。施設設備費や学生厚生費は1年通じたこうした活動の総合的な費用として頂いています。ご理解を頂きますようお願い申し上げます。

 

4.最後に

この未曽有の困難の下でもどのようにして質の高い教育を提供できるか。学生の皆さんの成長を実現し、進路を保証できるか。新型コロナウイルスは重大なテーマを本学に与えていると考えており、教職員一同努力を重ねていきたいと思っています。今後も保護者の皆様、学生の皆さんと一丸となって取り組みを進めさせて頂けたらと思います。必要な情報公開も引き続き出来る限り行っていきますので、宜しくお願い申し上げます。

 

お問合せ一覧

 

 


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