福岡県警察本部交通企画課と協働で行っているシステムマネジメント学科の課題解決型学習は4年目を迎えました。初年度は「小1の壁」という社会問題に着目し、共働き世帯の母親たちをIT技術でサポートするべく、幼児を対象とした登下校訓練シミュレータを開発。2年目は「高齢者」を含む交通弱者を対象としたシミュレータの改善を実施。3年目は、シミュレータ開発からその評価へとフェーズを移し、「横断歩道での左右確認の検証実験」をテーマとした課題解決型学習の実践を行いました。4年目となる今年度は3年生10名がプロジェクトに参加し、昨年の検証実験を継続し横断歩道を横断する際の交通安全動作の検証に取り組んでいます。指導に当たるのは、同学科の藤岡教授。また同学科の4年生1名もメンターとしてプロジェクト活動をサポートしてくれています。
福岡県警が実施している一般の方向け交通安全教育の実態を探るため、6月18日に6名の学生と教員2名が福岡自動車運転免許試験場内に設置された、「ふっけいコアセンター」を訪問し最新の交通安全シミュレータを体験しました。学生たちは、天気や時間、交通量などを変更可能なシミュレータを実際に体験しどんな状況下で歩行者や車が見えないのか、聞こえないのかといった交通事故につながる危険性を感じ取っていました。また、シミュレータ上で渋滞や脇道停車を起こして反対車線を見づらくしたり、突然自転車を飛び出させたりという機能は、より良いシミュレーションの要素だと話していました。これから学生たちは、このような体験に加え、これまでに学科での専門の学びをもとに実社会の具体的課題に結びつけ、課題解決という目標に向かって全力で取り組んでいきます。
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