九州工学教育協会では、平成10年度から工学・工業教育に対する工夫・努力を評価※し、奨励することを目的として、九州工学教育協会賞を設け、毎年表彰が行われています。本年度も第21回目として候補者の募集があり、下村学長が宮本特任教員を推薦。アクティブ・ラーニング型授業を活性化するクラス・サポーター育成の取組が評価されて見事受賞し、2月12日(火)に開催された九州工学教育協会総会での表彰式で、九州工学教育協会会長より賞状及び記念品が授与されました。
※対象とする業績内容
次に掲げる事項に関し、優れた業績を挙げた個人又は団体に対して授与する。
ア工学・工業教育に関する、新しい効果的な教育方法、手段を提案・実践して工学・工業教育の発展に尽した個人又は団体。※実践の成果は公表されていることが望ましい。
イ優れた教育論文、教科書又は参考書などの著者。
「アクティブ・ラーニング型授業を活性化するクラス・サポーターの育成」
アクティブ・ラーニング(以下、AL)型授業への取り組み方がわからず、有効に学べない受講生に寄り添い、その能力を引き出すサポートをする存在があれば、そのような受講生のみならず授業全体が活性化され、AL型授業が促進されます。宮本特任教員は、このAL 型授業を活性化するためのクラス・サポーター(以下、CS) の育成カリキュラムを設計・提案し、 CS のファシリテーション能力向上のための合宿(1泊2日、2~3月に開催)を継続して実践。その教育は、本学のAL 型授業の活性化に大きく寄与しています。※CS合宿は、CS 自身が集団の中で「気づき」を促された経験を後輩につないでいけるように、構成的グループエンカウンターの要素を用いて構成されています。そして「ふれあい」と「自己発見」を通して参加者の行動変容を促すもので、CSの学習意欲を引き出す環境を作り出すものとなっています。合宿を通じてCS自身が大きく成長し、受講生に対する「学習者モデル」の一つとなり、授業内外で学習のサポートを行っています。そして、CSを導入した授業では、CSは自律したファシリテーターとして授業を活性化させるだけでなく、自らも一層成長するという成果が得られています。また、CS のインターンシップヘの参加率や大学院への進学率が向上していることから、彼らの姿が他の学生の学びの姿勢改善につながることも期待されます。
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