4年生6名が“子育て支援”、“観光振興”をキーワードに
ICTを活用した改善策の提案・実現に挑みます。
情報システム工学科の山口明宏教授と山本貴弘講師。両先生の研究室では、学生たちがスマートフォンアプリの開発や画像認識・理解システムの開発に日々取り組んでいます。この度、長崎県島原市からのオファーを受けて、島原市の子育て世代の住民に向けた情報提供システムの改善、島原城をテーマとした観光振興策の提案に卒業研究として取り組むこととなりました。6月5日に島原市役所で行われた学生と島原市関係者による第1回意見交換会では、山本研究室、山口研究室の順に提案を行い、島原市の要望を確認するとともに、実施上の課題、問題点の抽出を行いました。
1)島原城 武将との類似度評価システム(山本研究室)
島原城でのアトラクションを想定した、利用者の顔画像を入力して、天草四郎を含む複数の武将との類似度を評価するシステムの提案。類似度評価のために武将の史料(肖像画など)の画像データを使用することができるかなどを含め、実装予定の機能などのコンテンツについての意見交換。
2)島原市 子育て情報提供アプリシステム(山口研究室)
島原市での子育て情報提供アプリについて、実装する機能を複数提案。機能の優先順位や行政側の要望を確認するとともに、子育て世代を対象としたアンケート調査の可能性について意見交換。
3)島原城 Wi-Fi 利用状況調査(山口研究室)
島原城のFree Wi-Fi活用プロジェクトの前段階として、Wi-Fiの利用状況を調査することを今年度のプロジェクトとして提案。利用状況の調査方法、利用者アンケート、Beaconを用いた来場者の位置推定について意見交換。
4)今後の進め方
①今回の提案については、島原市や観光ビューローで内容を精査し、両研究室とやり取りを行いながらより具体的な計画へと落とし込んでいく。
②そのうえで改めて学生より今年度の取り組み、達成目標を島原市側に提示する。
③学生は必要に応じて別途島原市でのフィールドワークを行う。
④卒業研究の成果発表を兼ねた島原市関係者への報告会を平成31年2月に島原市役所で開催する。
▲意見交換会終了後、フィールドワークの舞台となる島原城を視察。左から山本貴弘先生、山口智紀さん、吉原央薫さん(以上山本研究室)、柳迫昌樹さん、深野洋平さん、西田航太朗さん、松尾優さん、山口明宏先生(以上山口研究室)の8名。
大学に隣接する自治体と比べて、遠距離連携となる島原市とのPBLでは、計画性、自律性、主体性といった学生自身のプロジェクトマネジメントがこれまで以上に強く求められます。これから3つのプロジェクトがどのように進捗していくか、学生たちの頑張りに期待が膨らみます!
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